パネル選定用基準臭

  • 官能検査員(パネル)の選定
  • 臭気判定士である国家試験に採用
    「選定基準臭濃度セット」
  • 5種類のニオイと9段階濃度による
    嗅力トレーニング
  • 医薬品T&Tを元に作成による
    基礎データの確立

製品情報

概要

パネル選定基準臭は、鼻科領域で嗅覚感度の判定に用いるT&Tオルファクトメーターを基礎に完成されました。
悪臭公害分野においては、「選定基準濃度」が臭気判定士の嗅覚検査に用いられています。一方、近年では品質管理の一環として、食品・自動車メーカーで官能検査員のパネル選定や嗅力トレーニングに用いられるなど、使用用途に広がりが見られております。これらの需要に対応し、「選定基準濃度セット」をはじめとし、嗅力程度を測定できる「5基準臭セット」、より感度の良さがわかる低濃度の「PLセット」を用意しました。

特長

  1. バラエティに富んだ5種類のニオイで構成されています。
  2. 選定基準濃度は環境省がパネル選定用に定めた濃度で、臭気判定士の国家試験に用いられています。
  3. 香料はすべてT&Tオルファクトメーター(医療用の基準嗅覚検査)と同じであり、基礎データが確立しています。
  4. 最大9段階の濃度設定があり、嗅力程度の測定または嗅力トレーニングに有用です。
【図】ニオイの成分(5種類)

製品内容

選定基準濃度セット

一般的なレベルのパネルを選ぶのによく使用されている濃度で、簡便で早いのが特徴です。

被験者の嗅力が正常か異常かを判断する場合に用います。
臭気判定士の国家試験に使用されている濃度です。 
(社)におい・かおり環境協会が推奨する嗅覚測定用器材です。(推奨番号:JAOE-P-001)

5基準臭セット

5つのニオイが各5段階の濃度、さらにニオイ紙等が揃っており、大変便利でお得なセットです。

基準臭25本(選定基準濃度含む)+対照液3本+ニオイ紙8包のセットです。被験者の嗅力が正常か異常かを判断、嗅力程度の 測定、嗅力トレーニングなど、幅広い用途に対応いたしました。

低濃度セット『PL1』『PL2』『PL3』『PL4』

かなり低濃度ですので、パネル選定時に、鼻の感度の良い方を選ぶのに適しております。

『PL1』(正面)
『PL2』(正面)
『PL3』(正面)
『PL4』(正面)
『PL1』(天面)
『PL2』(天面)
『PL3』(天面)
『PL4』(天面)

低濃度基準臭5本のセットを4段階用意しました。
被験者の感度の良さについて詳しく調べることができます。
『PL』とは"Panel Low"の略です。

基準臭単品

選定基準濃度のみ(A10-4.0 B10-4.5 C10-5.0 D10-4.5 E10-5.0 各1本から)

1本で約100回使用できます。
「5-2法」では約50回分使用できます。

A10-4.0
B10-4.5
C10-5.0
D10-4.5
E10-5.0

付属品

対照液(50mL)

5-2法で、ニオイ紙に液が付いていないと視覚でわかってしまう為に使用するものです。

無臭液です。「5-2法」による試験に使用します。

ニオイ紙(500本入)

液を浸す量の目安に、先端に折れ線がついています。

ニオイを嗅ぐ際に、基準臭に浸して使用します。

使用方法

5-2法

選定基準濃度、5基準臭、低濃度のいずれも「5-2法」により試験を行います。

【手順1】
オペレータは、1~5までの番号を記入したニオイ紙を、マグリップなどでとめるかあるいは支え台などを使用して試験に供します。オペレータは、5本のニオイ紙のうち、任意の2本に1つの基準臭液を先端から約1cm浸します(ニオイ紙に1cmの印がついています)。残りの3本には対照液を同様に浸します。
【手順2】
被験者は手渡された5本のニオイ紙を1本ずつ、先端を鼻先に触れない程度に近づけてニオイを嗅ぎます。
【手順3】
こうして5本のニオイを嗅ぎ終ってから、ニオイのあると思われる2本のニオイ紙の番号を解答します。これを5種類のニオイで繰り返し、総てについて正解の人を合格者とします。

使用上の注意

(1)ニオイの嗅ぎ方

神経を集中して軽く、短時間嗅ぎます。一度ニオイを嗅いで判別できないときは、再度ニオイを嗅いでも差し支えありません。嗅ぎ直しは少し時間をおいて行います。

(2)ニオイ紙の使い方、捨て方

基準臭液に浸したニオイ紙から液がたれないようにするため、必ずびんの口(内側)でぬぐってください。
一度、基準臭液に浸したニオイ紙を再使用しないでください。1回の試験ごとに捨てて下さい。また被験者が変れば毎回新しいニオイ紙に基準臭液を浸してから嗅がせてください。使い捨てたニオイ紙は試験を行う部屋にニオイを残すので、ふた付きこみ箱に捨てるか、ビニール袋に入れ、袋の口を輪ゴムで締めてごみ箱に捨ててください。

(3)解答の仕方

解答は口答によらず必ず解答用紙に記入してください。

(4)嗅力の程度を調べるときのニオイの嗅がせ方

各基準臭液についていずれも「5-2法」により試験を行います。

ニオイの種類に関して

パネル選定基準臭は、嗅覚障害の診断の為に昭和40年代に開発されたT&Tオルファクトメーターをもとに作られました。この5種類のニオイは、

  1. はっきりと違うニオイであること
  2. ニオイとして単純でなるべく多くの人にわかりやすく、馴染みのあるニオイであること
  3. ニオイの質や強度が時間と共に変化しないこと
  4. 天然物は多くの場合複合臭で閾値測定に用いるには長期の安定が確保されないため、人工的な合成物(単体)であること。

さらには「良いニオイ悪いニオイを交互に嗅がせることは嗅覚疲労による誤差を少なくする」などの根拠に選ばれました。
5種類の中には不快で悪いニオイ、良いニオイと感じるもの等があり、日々の業務上とは関連のないニオイと感じることもあるかと思われますが、一つの基準臭として捉え活用して頂きたいと考えております。

参考文献

  • 綾部早穂・斉藤幸子編:においの心理学、フレグランスジャーナル(2008)
  • 豊田文一・北村武・高木貞敬:嗅覚障害その測定と治療、医学書院(1978)

関連商品の紹介

嗅覚トレーニングキット

嗅覚を用いた官能検査員(パネル)の嗅力向上を目的とし、『嗅覚トレーニングキット』をご用意いたしました。
弊社では調香師による講義とセットでご提供しております。
講義はトレーニングキットを用いた嗅覚トレーニングの概要、実技をご紹介し、ニオイに関する理解をより深めていただくことで、パネルに要求されるニオイの表現力・識別力向上を図り、品質管理能力向上に貢献することを狙いとしています。

製品の資料

製品リーフレット