眼科領域で中心性網膜炎※、網膜出血、硝子体出血・混濁、網膜中心静脈閉塞症に適用があります。
本来、甲状腺疾患のヨウ素欠乏に対する薬ですが、網膜に対しては新陳代謝を亢進するとされ、近年は網膜色素上皮細胞に対する保護効果が示唆されています。
ヨウレチン錠「100」
医療用医薬品(薬価基準収載)
ヨウレチン錠「50」は2024年3月末を以って経過措置期間が満了となり、薬価削除となりました。
効能・効果(眼科疾患のみ抜粋)
中心性網膜炎※、網膜出血、硝子体出血・混濁、網膜中心静脈閉塞症
特長
網膜・硝子体疾患に伴う慢性症状に対して幅広い適応があり、最新の治療に併せて補助的に用いられる。
※現在は中心性漿液性脈絡網膜症と呼ばれています。
お知らせ
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- 2023-03-07更新情報
- ヨウレチン錠「50」 経過措置品目移行のお知らせ
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- 2021-06-10更新情報
- ヨウレチン錠「100」PTP1000錠・PTP3000錠 包装表示変更のご案内
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- 2019-04-01更新情報
- ヨウレチン錠「50」販売終了のお知らせ
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- 2018-12-28更新情報
- 新バーコード(GS1コード)表示に伴う包装変更のお知らせ
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- 2018-11-30更新情報
- ヨウレチン錠「100」への代替のお願い
製品概要
販売名 | ヨウレチン錠「100」 |
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ヨウ素レシチン | |
剤形写真 | |
組成・性状 | 1錠中ヨウ素レシチン1.5mg(ヨウ素量100μg)を含有する白色糖衣錠 |
製剤の性状 | 賦形剤として甘草末を含み、サイズは直径8.1㎜、厚さ4.6㎜、重さ0.23g |
用法・用量 | ヨウ素として、通常成人1日300~600μgを2~3回に分割経口投与する。 |
エビデンス
- ヨウレチン内服により体内に摂取されたヨウ素の20~30%が甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンとして合成され、網膜を含む全身的新陳代謝の亢進作用を励起する。
- 近年は有効成分のヨウ素レシチンそのものを培養細胞に添加した系で、炎症によって傷害された色素上皮細胞への保護作用が示唆されている。
安全性
- 急性毒性、亜急性慢性毒性、催奇性、薬理力学的安全性を調査し、他のヨウ素製剤と比して極めて安全性が高く、常用量の1,200倍という安全係数を報告している。
- 排泄は速やかに行われ、甲状腺ホルモン合成に利用されない過剰ヨウ素はヨウ素イオンとして排出される。